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阿波のような愛だった

日々の阿波を綴ります

学校

1月23日月曜日

昨日は17時に起きたので、夜は寝付けないのではないかと思ったけど、23時半にころりと眠る。

 

5時半に起きて7時から仕事。午前中トイレ行くのを我慢してたら、こころが乱れに乱れる。息も乱れてくるのを必死に抑えて、仕事をなんとかこなす。我慢は良くない。当たり前。

社用車を運転しても良いか判断してもらうために、先輩を隣に乗せてワンボックスカーを運転する。普段は軽しか運転しないので緊張したが、還暦が近いらしいこれぞ徳島のおっちゃんといった先輩がたくさん話してくれるので、肩の力が抜ける。基準はよくわからないけど合格した模様。たぶん。

 

19時に家に帰ってきて、自部屋の隣の部屋を簡単に掃除し、エレキギターを引っ張り出す。前々から「エレキギターを弾きたい。ついては隣の部屋を掃除して、エレキギターを弾く段取りを整えなくては。それは休日にゆっくりじっくりやるのが良かろう」と思っていたのだけど、休日といっても、土曜日は仕事になっちゃうし、日曜日は疲れて眠りこけるか、誰かに会いに行って火傷して帰ってくるとかばっかだし、そもそも人生は短い、天国は待ってくれるなんて信じないよルビッチ、地獄は待ってくれるなんてほんとなのヴィンス・ステイプルズ、天国は待ってくれないってそうだねビヨンセ!というわけで思い立ったが吉日、ちょっと段取りしてみようと思ったのだった。

まず引っ越しの段ボールの中に入ったままの15Wのギターアンプを出したところ、まあ汚い。乾拭きするも謎の汚れがこびりついて取れない。次にシールドを探す。引き出しから出てきたのがまあ汚い。乾拭きする。最後にエレキギターをチューニングして、アンプとシールドで繋ぎ、ゲインとボリュームを上げる。音が出ない。壊れてるのか…。ギターのボリュームとトーンかも。上げたり下げたり。出ない。ギターのスイッチもいじる。出ない。もうひとつのボリュームととトーンもいじる。ジャーン。出た!このギター、スイッチやらボリュームやら多いから!もう!わかりにくい!

 

私が初めてエレキギターを弾いたのは、13歳の時だった。あの時も15Wのギターアンプに繋いで、よくわからないままツマミをいじったら音が出たのだった。嬉しくなってジャカジャカ弾いていたら、弦が切れて、楽器屋さんに走ったのを覚えてる。

私が今持っているギターやシールド、それにアンプは、大人が使うものにしては、手入れのされていない汚れた、ノイズばっかり出るものだけれど、13歳の頃はそういうものであったとしても、ギターを弾けるのが本当に楽しかっただろうし、今日ギターの音が出た時にはそういう喜びがあった。私はその喜びがとても大事なのだということを、13歳の頃よりは分かっているのかもしれない。

とにかく明日はホームセンターに寄って帰ろう。それで道具を揃えて機材を掃除したいと思う。仕事が早く終わるかどうかは、そんな私の気持ちと全く別の問題としてあるが。

 

1月24日火曜日

朝、目が覚めると、雪が降っていた。窓から外を見やるに、ほんの気持ち積もっているようで、車で仕事に行けるか心配になったが、実際に走ってみると、道路の上の雪はほとんど溶けてしまっていて、なんの問題もなかった。とはいえ、次の日の朝に雪が降るかどうかでびくびくするのはもうこりごりなので、帰りにスタッドレスタイヤ買おうかと考える。

 

7時半から仕事。何事にも気を遣えない自分に呆れる。

会社から帰ろうとしたら先輩が「明日と雪の予報だから会社の車で帰ったら。会社の車はスタッドレス履いてるから」と言ってくださる。お言葉に甘える。とりあえず大枚叩かずに済んだ。

 

仕事帰り、機材を掃除するために道具を揃えようと、ホームセンターに行くもすでに店仕舞いしていた。コーナンコメリも19時半に閉まっちゃうんだもんなあ…。それでもキョーエイに寄って、無水エタノールと綿棒は買えた。

 

家に帰って、15Wのギターアンプのキャビネットを、無水エタノールと綿棒で掃除した。目立っていた汚れが落ちて嬉しかった。掃除を終えると、もう寝る時間だったが、今日はギターの練習をしたような気がした。

 

1月25日水曜日

朝5時半に起きる。雪は降っていなかった。7時から仕事。

 

仕事を変えてから、毎日のように朝焼けと夕焼けを見る。その両方を、以前よりも綺麗だと感じるようになった。田舎はやっぱり空気が綺麗だと今になって眼が気づいたのか、私も歳を重ねてものの感じ方が変わってきたのか、それとも他に理由があるのか、それはわからない。

 

20時に仕事が終わり、20時半に帰宅。明日は4時半に起きなければならないので、早めに休む。

 

1月26日木曜日

4時半に起きて6時から仕事。小さな失敗が重なって、役立たずの自分を終日呪っていた。

 

今日の現場の病院では、前の職場の先輩のYさんを見た。その病院の制服を着ていたので、そこで働いているのだと思う。Yさんは前の職場で、私に初めて仕事を教えてくれた先輩だった。Yさんが辞めたのは、私に先駆けること一年半前だった。やはり職業訓練などを経て、この病院に就職したのだろうか。患者さんを案内していたこともあって、声は掛けられなかった。いや、私はこういう状況では、ほとんどの場合声を掛けられないのだけれど。荒井由実が好きだからかな。

 

今日は19時に仕事が終わったので、コメリに寄る。不織布ワイパーとエアダスターと道具箱を買いに来たのだけど、不織布ワイパーが売ってなかった。店長さんに置いてあるか聞いてみたのだけど「不織…布ワイ…パー…?」みたいな受け答えだったので、いいですいいですもういいです、となった。不織布ワイパー置いてないんだなあ。コメリは土とか売ってるイメージだしなあ。だいたい不織布ワイパーって何。たぶん不織布を適度な大きさに切ったもの。

 

コメリを出て、家に帰る前にセブンイレブンに寄った。隣に停まってる車を何気なく見たら、前の職場の後輩のMさんが乗っていた。Mさんは声の大きい子だった。胸も大きい子だった。Mさんが辞めたのは私に先駆けること半年前だった。目が合ったのだけど、Mさんは私に気がついていないようで、なんとなく声は掛けられなかった。いや、私はこういう状況では、ほとんどの場合声を掛けられないのだけれど。荒井由実が好きだからかな。

 

家に帰って、土曜日に着るであろうスーツを用意していたら、すっかり寝る時間に。

 

1月27日金曜日

工場の中で巨大な布を、畳んだり丸めたり網の中に入れたりした。

 

帰りにコーナンに寄ったが、不織布ワイパーは売っていなかった。「不織布ワイパーなんて、初めからなかったのよ」頭の中のヒロインが滑舌よくそのように断言するが、私は信じない。通販で買おうと思う。

 

明日も仕事。4時起き。

 

1月28日土曜日

4時半に起きて、5時には家を出る。今日は月に一度の全社員が岡山に集まる日。

8時過ぎに駐車場に車を停めて、助手席に置いてあったリュックサックを抱えた時、それがびしょびしょに濡れているのに気付く。中に入れていたペットボトルのフタがきちんと締まっておらず、水が漏れていて、しかもそれを抱えてしまったものだから、制服のズボンの腰から太腿にかけてずぶ濡れになる。当然、失禁したように見えるので、みんなに笑われるなあと思って悲しくなる。そして事実笑われた。

8時半から集会。10人以上の偉いさんが話すのを座って聞く。

お昼になったのだが、雑事にかまけていたら、会社でひとりぼっちになっていて、どこかに入ってひとりでごはんを食べているのを誰かに見られたら嫌だったので、コンビニでお昼を買って公園で食べる。

13時から講演会。どういうひとかは忘れてしまったのだけど、会社の外部から招かれた話者は、パワーポイントを使って話していて、その内容は最終的に現在の日本の教科書の歴史認識は間違っているという結論へと至るのだけど、途中途中で挟まれる映像が、2011年3月の津波の映像だったり、特攻隊がアメリカ軍空母を自爆攻撃するものだったりもしたので、途中からこころを無にして足元を見つめていた。

15時からは大きな袋を車に載せたりといった作業をし、16時半に終業。

18時から新年会。誰かと話さなきゃと思うも上手くいかず、また運転するのでお酒も飲めず、沈んだ気持ちのまま2時間、焼肉を見つめたりして過ごす。

21時から部署別に分かれての二次会。こちらは知った顔ばかりだったので、おしゃべりはできたものの、なにせお若い方ばかりだからなのか、揚げパスタでポッキーゲームが始まったりするようなノリもあってドキドキする。

23時にお開き。徳島へ向かって、逃げるように車を飛ばす。

 

13歳の私が、雨上がりの朝に登校していて、車が水たまりの上を通ったせいで、制服がびしょ濡れになってしまった時。

朝礼で校長先生が長々とお話をしている中、眠ってしまうのを我慢している時。

一緒にお弁当を食べてくれる人がいなくて、誰もこないように祈りながら屋上でお弁当を食べている時。

この人の言うことにはあまり頷けないなあと思いながら、学校の外から来た人の講演を聞いている時。

遠足で、話してくれる友達のいない班のみんなと、名前もろくに覚えていない山の山頂を目指している時。

休み時間に一発芸大会みたいなものが不意に開催され、それに巻き込まれてしまった時。

 

そんな時、13歳の私はいつも、学校さえ卒業すれば、こんなこととはオサラバだ、学校さえ卒業すれば。そう思っていた。

私はあの頃の自分に言ってあげたい。気をつけろと。気をつけなければ、20年後も同じ学校にいることになると。

 

そんなことを思いながら、ヘッドライトが照らす高松道の上の暗闇を見つめていた時、時計の針は0時を指したのだった。

 

1月29日日曜日

2時に家に着いて、3時に眠り、目覚めると11時半。なんとなく大きいホームセンターに行きたくなって、藍住のコーナンまで行く。特に何も買わず。

 

夜も何だか疲れてしまっていて何もできなかった。いつも疲れているような気がする。だからたぶん本当は疲れてないんだと思う。